たしからしい

私はよく気が迷う。
だから年に二三度といった頻度で
血迷ったものを食べる。
人には相性というものが存在する。
だから残念なことに万民にとって好きであるという保障のあるものはないし
死ぬほど嫌いだからといって
自分と同様他人もまたそうであるということもまた
絶対であることはないわけである。
私は好き嫌いがわりかし少ない方、
つまりこれは好き嫌いメーターの触れ幅が小さいという意味であることも
あるけれど、
それでもやっぱりダメなものは厳然としてある。
食べ物の話に戻ろう。
私にとって相性が悪い食べ物といえば、
酸味はこれは体質に近いのでここでは省くとして、
イチゴミルクというなの飲料とか、
カップ焼きそばとか
他にはそうね、ドーナッツとかもよろしくない。
これはホンのちょっとした座標の違いで
ころっと変わってしまうもので、
イチゴヨーグルトは大好きだし、
カップメンだって並に好きだし、
ポンデリングなどは感動ものである。
しかしこれらの相性の悪い食べ物たちには
『リンゴ』にも似た魔性の魅力が備わっていて、
時としてそれは私を惑わせるのだ。
後悔するとわかってるんだけどどうしても
年単位のスパンで購入してしまう。
最初の一口二口はいいんだけど、
中盤戦から後半にかけて必ず後悔の念に襲われるものだ。
ドーナッツつながりではあるが、
甘い系のパン生地なのかな?
パンケーキもあまり好きではない。
何なんだろうね?ホットケーキってやつはさ。
リーズナブルっぽい雰囲気かもしだすしさ。
いろんなとこでうまそうに食べられてるしさ。
でふと買っちゃったわけさ。
珍しく作るときから後悔だったね。
まずなんていうか混ぜるのがしんどい。
何か六枚分の粉が一袋に詰まってるというので、
普段の小さいプラ製ボールじゃあ間に合わないと思って、
近くにあったジプロックで混ぜることにしたわけ。
そう、あの青いふたのレンジも使える保存容器さ。
ところがなんていうかもう粉入れただけで上のほうまできちゃうわけ。
わかりる?でも後戻りできないじゃん?
しょうことなしに牛乳と卵も割りいれたさ。
細い棒で、そうビーカーを混ぜるようにさ、
慎重にやらんとダメなわけ。
もうめんどくさい。
テレビ見ながらだらだらまぜたわけ。
次に焼くんだけどさ、
保存とか利くのかよくわからんってのもあってさ、
フライパンに投入するときにふと魔が差しちゃったわけ。
そうさ、ドバーといれたわけよ。
でも私はいつだって理性的だから、ちゃんと焼ける厚さでとめたよ。
残りはラップして冷蔵庫にぶちこんどいた。
なんていうかすごい景色なわけ。
ボコボコとさ。
お好み焼きよりでっかいホットケーキが
あの気持ち悪い気泡をボコボコと表面ならすわけ。
固まり始めてもまだボコボコやるからさ、
表面ちょっと穴ぼこでストップさ。
もう気持ちわるいったら。
無事黄金色にこんがり焼き終えて、
皿にのせ、いや平皿をホットケーキの下に敷いて、
食べてみました。何もつけずに。
夕飯には十分なカロリーだろうと思ったしね。
でも即効後悔。
うどん(レッド・ジ・ウドン、七味たっぷりの素ウドンだ)
が夕飯になりました。
バラバラに手でちぎって、
うんでっかいし分厚いしでフォークじゃ切れなかったんだ。
で千切ったそのパーツの一部は朝食になったんだけどさ、
憂鬱だから起きても食わんかったわけ。
まぁかわいそうよねパンケイクのやつもさ、
好きでもないやつに買われてさ。
ほんで、朝のニュース見てたらさ、
ハッピーニュースが舞い込んできたわけ。
テレビからじゃないよ、メッセからなんだけどね。
おかげで気が乗らない朝食もいつの間にか乗り切ってしまってたよ。
…あれ?実際朝からハッピーな話聞いたって言いたかっただけなんだけど、
話し言葉にしたら余計助長っすね。
まぁ私は無駄話は得意なほうですけどね。。
賞とすしどんふとすべ

時は天保三年。
秋肥ゆる日差しの下、本年度の
「べすとふんどしすと賞」が発表された。
一年間洗っていないフンドシ、八丈もある長フンドシなど
例年に無い個性派ぞろいとなった今回の優勝者には、
秋空に眩しい純白フンドシを颯爽と身にまとった
とある西国の匿名希望氏が選ばれた。
尚、二位にはイレズミフンドシ一体となった美しい月夜桜を
咲かせ、場内を沸かせた昨年の優勝者の佐田業海氏が
入賞となった(氏については次頁に掲載)。
色彩や文様、独自の主題といった昨今の流れに
楔を打ち込んだ形となった今回の優勝に、
委員会副会長の富田氏は「本来洗う筈のフンドシに
心を洗われた」と語った。
昨年初めてこの大会を見て目を奪われた匿名氏は、
-あの日以来、今日この日のことしか考えられなくなった
-今日このためになるべくフンドシ一丁で過ごす時間を設けた
また、今回その純白のフンドシとともに輝いていたのが
同氏の美脚、肌である。それについて
-日焼けや稽古傷には十分気をつけた。昨夜は家宝の脇差で
体毛を丹念に剃った
と話す。最後に将来の展望について、
-来年についてもう図案は私の頭の中に描かれています。
それと将来的に許されるのならば、すべての毛を剃ってみたい。
本当は今日もマゲとヒゲ、剃ろうかと未明まで悩んでいた。
一発屋にならないよう、来年も佐田氏と競えるように、
また同じ場に立ちたいと今はそう思っています。
力強い目線でそう語った匿名氏は、
その力強い目を一年後の今日に向け、
絵師の要望に答え、得意の決め姿勢を取った。
続いて二位以下入賞者の言葉、
続いて各評議員の言葉を掲載する。
to be continued...

文で終わりってのもあれかなーと思って
こいつで今日を締めてもらいます。
さすがにこいつは今の連続と同時に描かれた絵ではありません。
この程度色を塗るとそんな短時間で収まりません。
これだけで一時間以上つかっちゃいます。
素人ですから。
連想ゲーム的にラフで絵を適当に描きまくると
生き生きするところから判ると思うけど、
私は普段は全く絵のことは考えてません。
それゆえに描くときだけ色々考えるので、
これが楽しくて仕方が無いわけです。
大抵の絵を描く人もおそらくそうだと思いますが、
色々想像するのが面白いわけです。
勿論実際形作るのもまた面白みがある工程でしょうけど、
それは単に趣味の問題であって、
私は想像する工程が最も楽しいと感じる人間のようです。
この絵もクダラン設定なら山ほどあって、
例えばご立派なグリーンヘアーもカツラです。
それに武器やら鎧やらの造詣は皆無に近く、
鉄砲よりは幾分想像力が働くかなって程度で
適当描くので大変めんどっちいです。
そして多くの人がそうであるように、
私も退屈は苦手です。
だからトラックをせっせと走るより、
サーキットトレーニングみたいに色々ばーっとやるほうが
性にあっとるわけですな。
おち
さて、本来ならここに落ちを司る絵がいるはずだったんだけど、
いない。
区切られた時間の中で最も時間を割かれ、
背景まで描いたんだけど、
みーんなまとめてセーブしたので、
どうやら同じ名前で上書きして消えちゃったらしい。
なので落ち無しです。
いない。
区切られた時間の中で最も時間を割かれ、
背景まで描いたんだけど、
みーんなまとめてセーブしたので、
どうやら同じ名前で上書きして消えちゃったらしい。
なので落ち無しです。